1.はじめに

 特許出願書類が、特許事務所から送付されてきました。

 知的財産部のスタッフとして、このドラフトチェックをしなければいけません。

 

 

 ・・・ プレッシャーが、ズシリとかかる場面です。

 

 このような特許出願のドラフトチェックは、どのような点に着目したらいいのでしょうか。

 


 今回は、特許・実用新案審査基準のうち、ソフトウエア関連発明について記載された第VII部第1章(CS審査基準)の事例2−5を使って、ドラフトチェックの一例をご紹介します。

 なお、今回はCS審査基準から事例をピックアップしていますが、基本的には、他の技術分野の特許出願にも応用できると考えています。(上級編では、ソフトウエア関連発明としての技術水準をふまえて説明していて、難しいと思われる点を説明しています。)


 今回紹介する手法は、本願発明を構成要件から把握して、各構成要件に関連する記載を蛍光ペンで塗り分けていくものです。

 また、記載要件を中心に検討していますが、新規性・進歩性などの特許要件の判断でも、公知な引用文献において、対応する構成要件に同じ色で塗って検討することができます。応用範囲は広いのではないでしょうか。

 

 

 なお、今回の事例は、あくまで審査基準上の発明該当性(特許法29条1項柱書、2条1項(以下、特許法は条文のみ記す。))に関するものです。「これらの事例は、記載要件の判断、『発明』に該当するか否かの判断及び進歩性の判断を示すためのものであって、明細書のモデルを示すものではない」(CS審査基準 3.事例)と記載されています。

 今回は、あくまで、これをドラフトチェックするとしたら・・・というもので、審査基準の事例としての記載とは別の観点から評価しています。また、意見の部分は、個人的な見解に基づくものです。

 

 ぜひ、ご一緒にチェックするつもりでお読みください。